高齢者、何度言ってもできない子供への適切なアドバイス方法とは?
自分で考えることができない人はパニックになりやすい?!
「○○してはだめ」
「○○しつづけたらだめになりますよ」
「○○するならもう知りません」
といったことを相手に伝えても相手に考える力や習慣がない場合、その言葉の背景や意図する改善行動をとってくれなかったりします。
中には見た目以上に、アドバイスを重く受け止めたがために、本人にショックが大きすぎて、アドバイスをうまくかみくだいたり、正確に理解できなくなったり、今後頭から話を聞かなくなってくるようなケースが多いかもしれませn。
こういう時は
・アドバイス
・ひとつでいいので解決策
をセットで教えてあげたほうが相手も受け入れやすくなるケースが多いかもしれません。
また、通常子供に対するアドバイスはそのような形をとっていることが多いです。
たとえば
「虫歯になりますよ」
ではなく
「虫歯になりますよ」
「3分以内に3分間歯を磨こうね」
と対策をセットで伝えてあげるようにすることで相手は容易にイメージできるようになりますし、具体的な代替行動を今後選択してくれるような効果があるはずです。
アドバイスにいちいち反発される場合には?
相手が普段から家庭や職場などでストレスフルな生活をしている場合、
いわば周囲の人からアドバイスではないですが、命令する人だらけで本人が参っているケースも中にはあるかもしれません。
この場合は、あなたがアドバイスをしたとしても、正しいか間違っているかはともかく命令されるのでいちいち反発しないと自分や自尊心を保てない状況に陥っているといえるはずです。
コンピューターで言えば処理能力を超えた処理を行おうとして(オーバーヒートして)いるような状況かもしれません。
世の中には一見アドバイスに見えて、当事者同士のメリット、デメリットが複雑に絡んでいるケースが中にはあります。
親身に相手のために言っているアドバイスももちろんありますが、伝わらない場合にはその中の何割がアドバイスしようとしている自分のために言っているアドバイスか再考してみて言い方を変えてみてもよいかもしれません。
その場合は正直に
「○○は自分のためでもあるんだけど」
「○○してもらえると自分もうれしいんだけど」
と前置きしてからアドバイスしたほうが相手に誠意が伝わりやすくなりますし、フェアな立場でアドバイスしようとしてくれているんだなというのが伝わりやすくなるかも知れません。
何度いっても伝わらない相手やある意味すれている相手には
・前置き
・アドバイス
の2つを必ずセットで伝えるようにすると本音で話せる関係になりうまくいく場合もあるかもしれません。
たとえアドバイスする側のエゴが5割くらいであっても、
「この人は自己分析をできる人のようだ」
「アドバイスすることのマイナス面もきちんと検討できている人だ」
「一通りメリット、デメリットについて自分で考えたうえでその後出てきた言葉なんだ」
と相手がアドバイスを受け入れてくれる確率がアップするはずです。
実際は、無償の愛、自分が10割損しながら見返りを求めずアドバイスするということも
中にはあるのかもしれませんが、
その場合も一度
「自分が無意識にせよ考えている、この人がアドバイスどおりしたことで得られるメリット」
が一体ナンなのか冷静に考えてみると
アドバイスするということの後ろ側にある、
・見えなかった自分の心
・自分の意思
・相手と自分との将来への希望
などが見えてくるかもしれません。
アドバイスが自分発見の一つのきっかけ、チャンスになると自分にとってもプラスになるはずですね。
またがみがみとアドバイスを相手へ投げっぱなしではなく
・前置き(自分の気持ち)
・アドバイス(相手がやめるべき行動)
・1つでも対策を伝える(相手がとるべき代替行動)
の3点セットで伝えることで
アイデアを考えたり、より想像的な生活を自然と送ることができるようになるというメリットがあるので
周囲の人からもただ厳しいことを言ううっとうしい存在だけではなく、必要な人と思われる確率がアップするはずです。
時には厳しいアドバイスが必要になる場面があるかもしれませんが、自分の気持ちもセットで伝えることで、人間的な関係は持続しやすくなるケースが多いです。
またアドバイスを上からする場合であっても、「相手がとるべき代替行動」もセットで伝えてあげることで、ショックを受けてしまいがちな相手であっても、何をすればいいかわかりますので、やさしく方法を教えてあげればよいですね。