■高齢者を説得する方法2
前回高齢者は大型船舶のようにゆっく時間をかけてしか変化してくれないケースが多いことを書きました。
返事は3日寝て待て
具体的には返事は3日待つくらいでちょうどいいかもしれません。
「即答してください」
「いますぐ考えてください」
「なぜわかってくれないんですか?」
と言っても無駄になる場合が多いからです。
高齢者は受け止めきれずにあわてるだけかもしれません。
「ああ、何か言われている」 1日目
「そういえば昨日何か行っていたな」2日目
「ちょっと考えてみようかな」3日目
位のスローなペースで動いている人も中にはいるからです。
返事が早くほしい場合には3日~1ヶ月ぐらいかけて
知ってほしいことを数回に分けて小出しにするのも手かもしれません。
「Aという話がありますよ」 1日目
「Bという見方もできますよ」 2日目
「Cという追加の話もありました」3日目
「Dという別の案も出てきました」4日目
「Eをすればこんなメリットがありますよ」5日目
「Fをしないとこんなデメリットがありますよ」6日目
「Gにかかる費用はこれくらいです」7日目
といった具合です。
若い人が相手であっても
メリットがあること
デメリットがあること
そして十分達成可能なことを伝えることで
比較的簡単に受け入れてもらいやすくなりますし、
知識ゼロの人であっても
納得しやすい話をすることができるようになるケースが多いです。
変わらない相手は変わらない?
変わらない人は自分のペースでかわらいたい場合もある。
相手から言われると腹が立つという人もいるかもしれません。
そういう人はさも自分で気づいたようにもって行ってあげると
「自分でいいことを思いついた」
と自信をもってやってくれる場合があります。
それでも変わってくれない場合
ほうっておくという手もありますが、なぜ納得してくれていないかは今後のために知っておいたほうがベターかも知れません。
Aさんに言われるとやらないが、Bさんに言われるとやる。
という場合もあるからですねw
他人からのアドバイスで動くのはどのような場合か、
誰に言われて動いたかをチェックしておけば
次からはその方法を手段の一つとして
加えられるはずです。
それでも変わらない場合は、
根本的に考え方が違っているか
提案している内容に全然メリットがかんじられていないケースもあります。
話し合いで解決することになりますが、
高齢者の場合は話し合いで解決?することが苦手な場合が多いかもしれません。
「自分がこう思っているのだからほうっておいてくれ(理屈やメリットデメリットは無視)」
「それ以上言うなら関わらないでくれ(孤立)」
「誰にも文句を言われたくない(アドバイスを個人攻撃として解釈)」
するなどマイナスの面を引き出しやすくなってしまうからです。
こういう場合は文章や、手紙でさりげなくワンクッション置いて伝える。
そして返事は1週間ほど寝かせて放置しておく
などすれば
相手も考えがまとまりやすくなるかもしれませんん。
もともと高齢者に限らず相手の考え方を変えるのは相当の労力がかかるケースも多いので、
「できるだけ大きな声」
「できるだけ大きな文字」
「できるだけわかりやすく」
伝えることで「変わればラッキー、変わらなければしょうがない」
くらいのこちらも自分を責めないで継続的に伝えていくことが大切かもしれません。
とかくプライドとか、体面とか、かわいそうと思われたくないとか、複雑な要素を抱えているのが高齢者(にかぎりませんが)だったりしますので、
アドバイスをするにも毎回受け止められる範囲の分量で10回くらいに飲み込めるサイズに小出しにして分割しながら、プランを練って伝えていったほうがいいかもしれません。