■高齢者が怒るのは適応不安の裏返し

■高齢者が怒るのは適応不安の裏返し

たとえば新しい機械の使い方を覚えたり、そこに書かれている注意書きを理解するにも高齢者には不安があったり、覚えられるだろうか、理解できるだろうかという不安があったりします。

これが比較的若い人であれば、新しいものへの適応は比較的スムーズかもしれません。

たとえば中には、

・電化製品なんて説明書は読まない
・使いながら覚えていくもの
・直感的に操作などわかる

という人も多いはずです。

これが高齢者と比較的若い世代の違いの一つです。

分からないから怒る

そして操作や注意書きを読まなかったり無視して案の定

機械をダメにしてしまったり、電化製品が機能しなくなったりします。

理由は注意書きを読めば理解できることを軽視する傾向が高齢者にはあるからです。

注意書きに書いてあることをそれくらい大丈夫だろうという操作で使ってしまう

たとえばコタツを逆さにして鍋の保温に使うという誤った使い方をする高齢者が居ました。

その結果どうなったかというとこたつから出火、大きな火事へと発展してしまいました。

何がいけなかったのでしょうか?

理由は、

・高齢者は今まで大丈夫だったから大丈夫と考えやすい傾向がある(たしかにここまで長生きされたわけですが)

・細かな文字を読むことが得意ではない(説明書を読まない、読み飛ばす)

・ルールの誤りを指摘する周囲の人が居ない(自分から他人を遠ざける、または自分が一番年齢的に上なので誰からの注意も素直には受け入れにくい傾向があるなど)

さまざまです。

結果どうなったかというと周囲にも自分にも取り返しの付かない損害が発生してしまうケースもあるはずです。

社会発展のスピードには到底付いていけそうにない

昔はなかったような社会の変化が大きく、また知らないことが5年、10年でたくさん生まれては消えていきます。

その変化に高齢者は付いていけていないケースもあります。

たしかにあってもなくてもかまわないもの

知っても知らなくても大差ないようなもの

命に関わらないもの

これはほとんどスルーしたり、なんとなく知っている程度で済むケースもあるかもしれません。

しかし

命に関わること

財産管理に関わること

自分の利益に関わること

も高齢者にはなかなか理解することが難しい場合があります。

人によっては50年前の社会でそうだったことが

現在の50年後の世界もその50年前の時間の止まったかのような頭で

考えているケースもあったりします。

すると

なかなか現代を理解できなかったりします。

たしかに50年前の延長上に現在はあるのですが、

50年前とは180度まるで逆になってしまったことも

中にはあるはずです。

誰しも陥るが、学び続ける姿勢がある人しか変われない

高齢であっても

新しいことの中に面白さや、発見、楽しみを見つけられる人

であれば時代の変化をうまく利用したり、

必要な知識を増やしていくことも出来るかもしれません。

同じような費用でもっと新しく便利な代替品(新製品)を活用したり

時代をうまく自分の生活に取り入れることも出来るでしょう。

そのためには

新しいもの

分からないもの

新しいアドバイス(知識)

に対して怒らないことが重要なはずです。

たしかに適応不安はときとして分からないことへの怒りに変わるケースも多いです。

怒るのは頭が硬くなっているだけの場合もあるので、

怒らないように柔軟に人のアドバイスを聞いたほうがいいですね。

老いては子に従えという言葉の通り、

子供のほうが現代社会を正確に、多面的に理解している場合もあるので、

子供の意見にも耳を傾けたほうが

得られるものが多くなるはずです。

周囲から帰ってくる冷めた反応

また大抵の大人は

・理不尽に怒って返事してくる人

・自分のほうが間違っているのに怒って(ごまかして)いる人

・知識不足なのに素人せずに開き直っている人

・年齢が上なだけで知らないジャンルに関しても偉そうに返事してくる人

に対しては、他人はあまり関わりたいとは思わないケースが多いです。

中には

・怒ってごまかすなんてそれで通用すると思っているのだろうか?

・もう年寄りだからほうっておこう、会話したり対応するのはあきらめた

・何かおこっても自業自得だ、アドバイスするだけこちらの損だ、気分がよくない。

・新しいことを取り入れるのをやめた人なんだな、時代はまだまだ代わっていくと思うけど。

と冷静に見ているケースもあるでしょう。

するとどうなるかというと

・無視しよう

・会話はしないでおこう

・知識も現代に即していないし、本当はたぶん偉くはないけど、まるで偉いかのように怒らさないようにヨイショしたり、持ち上げるのはもう嫌だから距離を置こう。

つまり見限られるということになるはずです。

高齢者に限らず、誰しも向上心や学ぶ心のない人と付き合うのは遠慮しようと考えるケースが多いです。

高齢者を説得する方法については過去記事で書いていますので省略します。

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