■女性が喜ぶ話題
男性からみてその話しがおもしろいかどうかは別にして女性には喜んではなしたがること(話題)がある。
女性がした買い物にまつわる話
これを話し始めると辟易して聞きたくないよという人もいると思うが、買い物してきたものへの質問は効果的だ。
「3000円のセーターが1000円で買えた」
「素材はどうのこうの」
「得した」
と話しがつきない。
これを会話と呼ぶかどうかは分からないが、雰囲気は盛り上がりはする。
ただし議論ではないので発展性はほぼない点は男性がつまらなく感じる点だ。
話しの接ぎ穂としては
「どうやってみつけたのか」
「たまたま行って見つけたのか」
「どうして安かったのだろう」
「もしかしたら○○だったから安かったのだろうか」
等だ。
たいして興味がない話からもなにかしら教訓めいたものを取り出したいのが男性だ。
もしかしたら仕事のマーケティングに生かせるかもしれない。
女性を対象にしない業種は少ないのだから、女性のニーズを掘り起こせるかもしれない。
などと考えて有益な部分を探すがたいていは失敗に終わる。
しかし彼女(妻、母)は久しぶりの買い物に興奮さめやらぬ人になる。
いいじゃないか、節約してくれたんだから。
何でも定価で買ってしまってはこの興奮は味わえない。
彼女にとっては買い物こそサプライズな瞬間なのだ。
そして手持ちのお金が少なければ少ないほどスリルも味わえるのだから、旦那としてはそれに協力してあげればいい(協力しようとしないまでも給料は下がっていくのだが。。笑)
テレビに出てくる人物の話題
彼女にとってはテレビタレントは友人であり最大の関心事になりうる。
名前はど忘れするくせに、どこかでみたタレントの顔をほとんど忘れることはない。
そんな彼女はたいてい
「このタレントの名前なんだっけ」
「あの大河ドラマのタイトルなんだっけ」
「この人ぜんぜん変わらないね、若いままだね、誰だっけ」
と聞かれる。その時即答で
「宮崎あおい」
「とよたまほ」
「篤姫(あつひめ)」
等と答えるだけですこし尊敬される。
難しい話しをしても分からないし、すぐに聞こえないふりをする。
しかしタレントの名前は積極的に教わりたがるのである。
いい加減難しい話を聞け、と思うのだが無理な話だと言うことがだんだん分かってくる。
テレビがついていればテレビこそ「主」であって、それ以外のややこしそうな話しをフっても、それは「従」なのだ。
いたって単純な相手だけに難しい話しをどう理解させるかに苦しむ男性も多いだろう。
男性は女性とは異なるとよく言われるゆえんなのだろうか、なかなかあきらめきれない、割り切れない部分だ。
逆にそっぽを向かれる話題
長い理屈っぽい話を苦手とする女性が多い。
どうするかというと話題を変えようとされるのである。機嫌をとってほかの明るい話題に変えようとされる。
話しはまだ終わってないのにフラストレーションがたまる。
しかし相手はその話しにフラストレーションがたまったということだ。
話が終わってないのに終わらされる話
話には相手がいるのだから当然か
男性も女性から
「えんえんユニクロで買い物した品物を1個1個丁寧に2時間かけて説明される」
のは苦痛だろう。
理屈っぽい話とは女性にとってそれに匹敵する超つまらない話だともみえる。
ならばできるだけ短時間でずばっと本質をついたような話で終わらせるのがベターな伝え方だ。
エッセンスをだらだらいわないで一言で言い切れる方がいい。
また女性はクイズ番組が好きだ。
「なぜ○○と思う?」
と相手にしゃべらせてしまうと良くしゃべる女性もいる。
一方的に理屈を呪文のように言われても半分以上頭のゴミ箱に行っているのだ。
ならせめて楽しいクイズを作って分かってもらった方がまるで小学生相手に勉強を教えるようだがましだろう。
「○○って知ってる?」
「どうして○○か分かる?」
「どうすれば○○できると思う?」
これからはこの人ことだけを女性に問いかけることをおすすめする。
一言だけなのでまさかこれが理屈っぽい話だとは女性は気づかない。
そこで
興味があるかないか
今話をできる状況かどうか
今機嫌はどうか
を推し量ってみればいい。
それによって伝え方を微修正するのだ
1 まず質問することでこちらへ注意を向ける
2 相手の状態をはかる
3 それにあった解説をする
の3段階だ。
質問がなければ相手は、話には行ってこないし、相手の状態を観察してからでないと、どんな解説をしていいか分からない。
人間はお経など聞きたくない、2時間近い坊さんのお経を早く終われと思ったことはないだろうか。
あんな感じだ。長いことに意味はない。
途中で寝ている、もしくは思考停止しているだけのことだ。
せめて興味をひくような質問を用意してあげてから、女性には話しかけるべきだ。
会話のコツで気づいたこと
」
ワンタッチでパスを返す、ドリブルをしない
日本代表でなくてもうまいプレイヤーはワンタッチでパスを返す。
サッカーの話だ。
ながながと自分の話をするから「早く話を終わらせたい」と女性から思われるらしい。
ワンタッチで返せばどれほど会話が発展するか試してほしい。
ワンタッチパスのように自分のところへきたボール(話の主導権)はすばやくワンフレーズ、2フレーズくらいで返すとこちらも楽だ。
それには質問、急所をついた質問こそがふさわしい。
ワンフレーズの質問
たとえば
「それって○○ってこと?」
「○○って知ってる?」
「なぜだと思う?」
「どうすればいいと思った?」
等、どれもワンフレーズである。
ワンタッチだからかなり高度なテクニックだ。しかし会話のテンポは抜群に良くなる。
女性の反応も上々だ。会話が短くても意味内容はさほど変わらない。
凝縮された質問を投げかければいいのだ。
会話の長さと質は比例しない、むしろ反比例するから女性から嫌われるのだ。だらだら自分の話をして中身がない、質が低い、へたくそなカラオケを聴いる気分にさせているのだ。
会話は一言、気のきいた質問を。
これで決まりだ。
べつに女性に限らない、ワンフレーズの質問を高齢者に投げかけたらどうなるか。
ひょっとしたら、なにか懐かしい思い出話のきっかけになって止めどなく話してもらえるかもしれない(勉強になるかもしれない)
子どもに投げかけたらどうか。
今日あった出来事を子ども自身も話しながら整理できるのではないか。
基本はワンフレーズで、ワンタッチパスを返すだけなので楽だ。
相手の話を要約して、強烈な質問を返すのもありだ。
「こういうアイデアなら解決できない?」
「不足しているものは何だと思う?」
「いますぐできることは何だろう」
など、非常に前向きな会話になる。
とても簡単だ。
会話は自分が話すより相手に考えさせればいい、自分は趣向を凝らした質問に全神経を集中する。
それで十分こちらの個性も相手に伝わるのだ。