耳が聞こえにくい高齢者、対策と方法

・まず件名を「○○の件だけど」(いきなり単語で話しかけずにまず何の話かわかれば相手も気持ちの準備が出来て聞き取りやすくなるケースも多いです)

大きな声ではっきりと(伝えるときの滑舌が多少うまくいかなくても、ゆっくりはなすことで聞き取りやすくなります)

・ゆっくり話すだけでもだいぶ違う。単語や文節を句読点で区切って話すようにすれば、高齢者にもよりわかりやすくなるはずです。

・耳が聞こえにくくても文字の場合は読んでもらえる場合があります。できるだけ大き目の文字で手紙を書いて渡すとこちらの伝えたいことがスムーズに伝わるケースも多いです。

・忘れてしまう場合もありますので、大事なことであればふせんなどで、壁に貼っておくと何かするたびに目にすることで意識しなおしてくれるはずです。「コンロから目を離さない、火の用心」「新しい機械の使い方」などその都度メモ書きにして控えめに壁や冷蔵庫に貼っておけばおせっかいかもしれませんが意外と効果的です。

・相手は 1つのことしか集中できないかも(テレビをみていたり、ラジオを聴いている時などはそちらへ意識がいってしまって普段より余計に聞こえなくなってしまいます)

・自分が耳が聞こえないこと相手にわざわざ説明したり、もう一度言ってほしいと聞き返して嫌そうな顔をされたり、ときには聞こえないことをからかわれたり、相手から文句を言われるのも嫌なので、話をする前に聞こえない振りをしてやりすごしたり、スルーされる確率が高くなる。(聞こえにくいと会話自体も億劫になることがあります)

感情的より客観的に

「もう!なんで耳が遠いの!」

「聞こえないの?!」

「耳遠いなあ!」

というよりは、客観的に今の状況を伝えてあげたほうが相手も受け入れやすくなるケースが多いです。

「テレビの音量を他の人は10ぐらいにしているけど、20にしているので周りの人はびっくりしていると思うよ」

「最近話しかけるたびに3回聞き返すようになったね、去年まではあまりそういうことがなかったのだけど、一度お医者さんに診てもらってはどうだろう?」

「インターネットを調べると他にもこういう人がいるようだった、年齢的に誰しも年をとると耳は遠くなるものだけど、こういう耳鼻科さん、補聴器のお店で生活が快適になったといっている人が他にいたから、一度時間を作って行ってみてはどうだろう」

とこちらの意見はできるだけ控えめにして、世の中の一般的(といわれている)判断基準に照らしてみて、そことの相違点を挙げてあげると

「そうなのか」

「自分だけではないのだな」

みんなこういうときは我慢せず対策をしているんだな」

とわかってもらうことで安心感を与えつつ、絶望感や孤独感を必要以上に感じさせずにすむはずです。

そもそも自分が年をとったときには、また同じように耳や目、体のどこかに不調が出たり、老化が現れてくること思えば、それに対して、本人の不安を減らし、快適な生活に近づける、ときには耳の不自由さを受容しつつ暮らしていく、ような心遣いをすべきことがわかってくるかもしれませんね。

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