■怒りやすい高齢者にどう対応すべきか?

■怒りやすい高齢者にどう対応すべきか?

高齢者全員が決して100パーセント怒りやすいわけではありません。しかし比較的起こり始めるまでの時間が短いいわゆる切れやすい高齢者はいるかもしれません

■なぜすぐに切れるのか?

怒ることでうまく説明できなかったことを勢いで押し切りたいという気持ちがどこかにあるのかもしれません

・相手のいっていることに何か反論したい

・反論したいが言葉がすぐ出てこない

・適切な言葉が思い出せないもどかしさ

・そうこうしているうちに相手は2言3言追加で発言する

・それにも対応したいがやはり言葉が不足している

・もはやこれまでと言うことでとりあえず怒ってごまかそう

そういった無意識の判断を行っている可能性があるはずです

■どこまで手加減をして話を聞いてあげるべきか

老化で体力が衰えるのと同様、議論する力も若い頃と比較すれば能力が低下することも多いかもしれません。

そういった相手に話すべき最小限のことを、と思って伝えようとするのですが、相手は怒ってばかりで伝わらないと、伝えようとする側にも無力感を感じることがあるはずです。

しかし【それが現在の相手の限界なのかもしれません】

若い側から見れば人間はどこまでも成長カーブをあがっていけると錯覚しがちです。

ところが下降カーブに入っていることをやがて自覚し、その下降カーブもどこかでさらに急になっていくときがくるはずです

相手の限界点がどこにあるか、もしかしたらこれが最後の話し合いになるかもしれません。

明日すぐに痴ほう症になるとまではわかりませんが、どこかで急激に老化は進行し、その中で人間は終わりへと進んでいかなければなりません。

怒っているのはその最後の抵抗なのかもしれません。

いずれ怒らなくなり、物事もわからなくなる日が来る、そのときまだ怒っていただけましだったんだと思える日が来るのかもしれません。

おそらく怒っている相手にそれでも伝えようとするのは相手のこと思っていたり、近い人だからのはずです。

手加減とは少し違うのかもしれませんが、できるだけゆっくり相手にわかるように伝える工夫は必要かもしれません。

怒らせるのが目的の相手なら怒らせればいいですが、もし大切な人が相手なので有れば、怒らせるよりは理解してもらうこと、内容を頭にゆっくり入れてもらう時間を確保しつつ話をした方がいい

なにも伝わらなくてただ相手が怒るばかりでは、効果がないですし、効果がなければ相手の行動も変わりません、なにも変わらないので有れば、そもそもわざわざ話をする意味すらなくなりますので本末転倒のはずです。

たしかに怒りの反応が相手から戻ってくるとこちらも感情的になる場面はあるかもしれません、しかし最終的には10のうち1つでも相手の行動が変わったり意識が変わることが目的といえますので、壱を伝わる程度にはこちらも工夫したり冷静に対処すべきかもしれません。

■高齢者の情報処理のキャパシティ(許容量)は少なくなる

たとえるなら古くなってメモり(情報をためておく装置)が不足しがちな昔のコンピューターのイメージかもしれません。

何かのソフトを立ち上げようとする度に、動作が遅くなったり、立ち上がらなかったり、エラーやフリーズが起こったりしますので、上手に日常の大量の情報をこなしていくことができなかったりするはずです

つまりあなたは、

【古くなったパソコンに対していらいらしている】

のに少しにているかもしれません、

対して相手は

【自分の処理量を越えた業務(情報やアドバイス)に対してそれは無理ですよと怒っている】

のに近いといえるでしょう。

人間をまるでパソコンのように、【性能】にたとえるのは失礼かもしれませんが、おたがいの限界や相手の限界をある程度理解する助けにはなるはずです。

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