ネタバレもありますが、映画・ドラマについてまとめました。
一番美しい
一番美しい時期に亡くなってしまう、美しい思い出とともに、ドラマの世界とはいえ見るに耐えなくて、最終話は最後まで観られませんでした。なんというか、ヒロインの人生を終わらせたくなくて、、
木村拓哉さんがしたヒロインに対するいろんなことは、確かにベストなことばかりだったかもしれません、包容力や思い出に残るシーンも多かったのではないでしょうか。
ところが、うまくいえませんが、より深くかかわるためには、もっとヒロインとケンカする必要もあったのかもしれませんね、いろんな面で彼女をもっと知るために。
1・相手を受け入れる
2・ありのまま?の自分を相手に受け入れてもらう
という恋愛には2つのやり取りがあるはずです。
ところが、
2・ありのまま?の自分をヒロインに受け入れてもらう
の方向性が後半はあまりなかったかもしれません。(相手の病気の進行もひとつの原因なのですが)
「心のバリアフリー」と言っているように、気持ちの上では対等であれば、ヒロインができる範囲で、もう少し何かをヒロインに頼ったり、本心をキムタク側から語って、おねだり的に困らせるなどしてもヒロインはもしかしたらもっと生の喜びを逆に感じてくれたんじゃないかなと思ったりしました。
後半はどちらかというと、常盤さんの働きかけや動き、行動に対して、キムタクがリアクションをして寄り添ったり、気持ち面でフォローするという展開が増えた気がしました。
ビューティフルライフ
難病を取り扱った作品は、演じる俳優さんにとって難しい役柄が求められると思います。
沢尻エリカさんが主演したドラマ「1リットルの涙」(原作は実話の手記を元に脚本を制作なさっていますね)のように、大人の恋愛をする前に人生を終えてしまった主人公をみるとやるせなさがたまらないかもしれません。
恋愛を楽しんで、好きな人に抱かれる、それだけが人生のすべてではありませんし、両親、兄弟に愛されるなかで、人生を全うなさった方も多くいらっしゃるはずです。
かかわる人が増え、すばらしい人生を生きれば生きるほど、逆説的に別れのときの悲しみがいっそう倍増する。このドラマのヒロインも、恋愛のすばらしさを知っているからこそ、別れは悲しいものになってしまいました。
別れがこないことは実際長い人生の中でかならず起こりうるなのですが、つらいものですね。
幸せとは?
ビューティフルライフは、進行性の病気のヒロインを、恋人として支える木村拓哉さんの話ですね。
タイトルを見ても、最後の結末がある程度予想される中で、どのように身近な時間の中で幸せな時間をすごしたかの描写に意識が行きますね。中でも、この作品で僕が幸せを感じたのは、ヒロインが思いを遂げるために、キムタクに抱かれる(大人の関係)シーンでした。
幸せの対比
脇役として、ヒロインを思う兄の渡部篤朗さん、ヒロインの同僚の水野美紀さんが結婚して、子供がいる人生を築いていく、だけど自分にはそれを最後まで見届けることができない。自分がなくなったに残されることになる恋人の木村拓哉さんの将来も、もう想像でしかかかわることができない。
でも僕はきっちり抱かれるシーン、幸せなシーンが見られたことでドラマに対して幸福感をより多く残すことができました。
渡部篤朗さん、妻夫木さん、ディカプリオなど演技が認められて、有名になった俳優さんは初期のころは筋肉もそれほどついていなくて、どちらかというとひょろっと細身なのですが、現在と対比すると、歴史を感じますし、当時から演技に深みがあることがわかり興味深かったですね。
寿命とは
言われるまでもないかもしれませんが、若さ、美しさ、などは一過性のものだとどんな人でも感じているかもしれません。努力で少し全盛期伸ばすことも可能ですが、20歳のみずみずしさは60歳になれば、誰しも失っていますし、60歳まで生きることもいろんな意味で困難な人生も多いですね。
実際演じている木村拓哉さんも、この作品以降の作品と比較すると、いろんな面でまったく同じというわけにはいかないはずです。
人間は誰しも年をとり、スピードはそれぞれですが、いろんなものを失っているという側面もあるかもしれません。
人生って短いときを大事にすることしかできないのかもしれません、その短いときに自分が心底ほれることができる相手が見つかれば、これ以上幸せなことはないはずです。
人生別れは必ず来ますが、素敵な恋をしてめいいっぱい、つらい別れでもいいじゃないですか。というメッセージなのかもしれません。