JIN 完結編
歴史上の人物にたとえば史実と真逆の極端に悪いことをさせられない。
という制約があるためか、
・人物の構成
・キャラクター作り
に少し息苦しさも感じたかもしれません。
ただ、制約の中で作られたストーリー、タイムスリップ物として、解決方法も、エンディングのアイデアもほぼ完全なはずです。
映像もキャスティングも大河ドラマと比較してもそん色ないか、それ以上のクオリティが高く見ごたえもありました。
挫折するかも?
手術シーンはなれない人にはリアルすぎて、一言で言うと
気持ち悪い
ですし、ひとつ物語に没頭したり、挫折して市庁舎が離れる原因になるはずです。
また、壮大な歴史物語なので、話の全体像を理解するには相当根気強く集中しないと途中で忘れそうになるかもしれません。
幕末の歴史に興味がほとんどなかった方でも楽しめますが、歴史への理解はあったほうがよりスムースに基礎情報を把握しやすいはずです。
とくに登場人物が比較的多いですので、DVDで一気に通して鑑賞したほうが忘れなくてすみました。
歴史の点
ただ伝えたいメッセージはシンプルで、とても大事で心温まるテーマですね。
当たり前すぎて意識されることがおそらく少ないと思うのですが
・先祖も大変な状況の中、子供を育てた
・自分たちも子供の未来を作っている
というストレートなテーマです。
いい人
一点、気になったのはいい人過ぎて物語が単調になっているかもしれない点です。
たしかにテーマから外れた行動は必要なかったかもしれませんし、タイムトラベラーという特性上、話の収拾がつかなくなる可能性はあったのですが、自由に動き回るというよりは、傍観者としてできるだけ歴史を動かさないように都合上配慮され制作されたのかな?という印象も受けました。
・すでに起こった歴史
・範囲内におさめる難しさ
を感じるかもしれません。
ラブシーンについてはどこまでもいい人で相手の気持ちを尊重するところはほほえましくもあり、進展はほぼない気もしましたので、好みは別れるかもしれません。
自分にめぐり合う異性
自分と恋をする魅力的な異性、現代で出会うまでに、たとえばご先祖様にこんなストーリーがあったんじゃないか、と想像するだけで恋人が育ってきた歴史にえ対する感謝が生まれてくる作品でした。