ネタバレ気味に、ドラマ「PRICELESS」を通してみてみた感想をまとめました。
キムタクがホームレスに
ホームレス、というかなり落差があるオチからどんな展開ができるのか、かなり難しい脚本だったのですが、キムタク節で這い上がっていきますね。
織田裕二でも「お金がない」など貧乏ものを取り扱った作品もある中で、ヒロインの香里奈さん、参謀役?の中井貴一さんが加わったことで、展開として厚みが出ているかもしれませんね。
香里奈さん
これだけラブシーンが少ないドラマも珍しいですね。
香里奈さんは名前と顔は知っていたのですが、今回の作品で話し方がすこしなまりながらも、意地悪で、プライベートでも面白そうな人だろうなと思いました。
この香里奈さんは都会のお姉さんという感じで、もっとラブストーリーが似合うと思うのですが、なかなかはまり役の恋愛ドラマがない気がします。
理由は、
・キムタク、藤木世代
・佐藤健、小栗旬世代
この中間層にあまり際立った俳優さんがいないのもあり、香里奈さんをうまく引き出せないのかもしれません。
つまり、彼女を受ける男優候補や脚本候補があまり見当たらないですね。。
イメージ的には、香港のラブストーリーあたりに出て海外で活躍してほしいなと思ったりしました。
また、香里奈さんは、今風の顔過ぎて。日本の時代劇で役が見つけにくい顔立ちかもしれませんね。
最初は戦国武将シリーズの食玩を集めたり、ただのおたくキャラクターなのかな?と思ったのですが、
中盤以降は地味に支えながらもキムタクに思いを寄せていきますね。
2人ドラマより、3人ドラマの展開の面白さを感じたドラマでしたが、その分ラブストーリーを削る必要があったのかもしれません。
中井貴一の得意技
実は中井さんの得意技はどの作品を見ても、中盤以降に徐々に渋みを増す演技と
・あせっている様子
・だけど突っ込む
にあるはずです。
通常突っ込みというと、お笑い芸人の激しい突込みを想像するのですが、中井さんの突っ込みはあせりながら、立場(自尊心)をなくさないためのぎりぎり突っ込みという感じかもしれません。
やさしい突っ込みですね。なぜこんなにやさしく突っ込めるのか職人技です。
脚本家もその個性を生かす、影の薄い上司という設定を持ってきていますね。
小泉今日子さんと共演した「最後から2番目の恋」では、ほぼ始終突っ込み役でしたし、今回も子供相手に突っ込む様子は、やさしい突っ込みの本領発揮かも知れません。
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