1リットルの涙 沢尻エリカ

人間関係

つらいだけではない?

最初から最後まで通しで観たのは2度目ですが、やはりつらいです。そして美しいです。

見終わった後も失恋を3回したくらい重い気持ちが続きました。

悲しみと絶望感で、胸が苦しく、変えることができない結末に、部屋で鑑賞する際、息苦しくなるTVドラマでした。

まるで部屋の中から酸素がなくなっていって、この空気をすべてすってしまったらそれで終わりといわれているような、そんな絶望感を感じて夜中に一人で鑑賞しました。

オリジナル

娯楽作品として純粋に楽しむための作品は、比較的かっこよさや、うわべだけを紹介するものもあったりするのですが、ストレートに主人公で実在の人物(フィクションもありますが)のメッセージが伝わってくる内容でした。

おそらく恋人になりかけたボーイフレンドとの話は、ドラマオリジナルの設定なのかもしれません。

しかし主人公の沢尻エリカさん、つまりアヤさんの恋愛をする前の、一番いい時期に我慢の生活が始まり、

自分を励ましながら、自分の心を探して、言葉を探して日々つづっていく、その自分を頼りにして、生きていくさまはどんな冒険者よりも未知の世界に向かって冒険を続けていると感じました。

一切を頼りにできない

生活のほぼすべてを他人へ手助けをお願いしながらも、自分の将来や失われる機能については、何者も頼りにできず、自分だけの答えを見つけることが求められる生活。

前半の美しい合唱シーンや、沢尻さん本来のさわやかなかわいらしさ、魅力的な笑顔がいつまでも印象に残り、ラストにかけての袋小路が、人は誰しもおそかれはやかれ老化して機能を失う運命にあることとダブって、けれどみずみずしい10代の感性のまま、始まった早すぎる退化現象は、視聴者にとっても解決策がない問題として受け止めることしかできないのかもしれません。

このドラマは、フィクションの部分もあるとのことですのが、実在のアヤさんが求めたのは、おそらく美しい恋愛経験だったのではないかという作品の中で描かれているテーマの1つで、展開、物語構成で錦戸亮君との恋愛を主軸として書かれていました。しかし実際に10代の女の子、たとえ20代、30代の女性でだったとしても、恋すること、もっともあきらめがたく、憧れ、絶ちがたい夢だったはずです。

メッセージ

アヤさんのメッセージがドラマ作品として、ある意味本人の意思、ご家族の意思を達成する形でドラマとして結実、実現され、挫折の中に勇気をもらう方も多いかもしれません。病気や病態に対する理解が深まり、できることを助けるという輪がひろがればすばらしいと思います。

恋人になりたい異性と、結婚や将来の夢や希望を持つから悲しくなる。できないことばかりが、心をさいなむ。だから好きな人ともう会わない

この言葉はおそらくフィクションなのかもしれませんが、アヤさんの日記の中に隠されていたメッセージ、隠したかった気持ち、だけど表現したかったメッセージの1つだったのかもしれません。

完全にあきらめるという視点

完全にあきらめる。

でも、どうすれば人間はそんなことができるのでしょう。。あきらめては駄目だ、というメッセージの作品は多いのですが、完全にあきなめなければ気持ちが苦しすぎるから、自分から完全に相手との関係をあきらめる。完全にやりたいことをあきらめよう。ふたをしよう。

それは彼女にとって答えにすらならなかったかもしれない、つまり、さらに無限の問いの始まりの答えだったのかもしれません。

鑑賞者にとっても息苦しいながら、無数の問いが生まれる作品のはずです。

3回程度、沢尻エリカさんが演じるアヤさんからドラマ作品を通じて「バイバイ」を言われる視聴者は、3回くらい失恋した重い気持ちを抱く人も中にはいるかもしれません。

しかし、その中で信頼にたる家族、信頼される友人になることのすばらしさ、むずかしさも描かれているはずです。

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