起業家スクールで学んだこと

人間関係

以前起業家をめざして学校へ通っていたことがあります。

読者さんの中で起業してお金を稼ぎたいという意欲が高まっている人もいらっしゃるようでしたので、僕が起業家スクールに通う過程で学んだこと、あるいは起業家スクール以外で学んだことをまとめました。

結論から先に言いますと、イニシャルコスト(初期投資)が必要になるビジネスへ参入するのはかなり慎重にするべきであるというのが僕の見方です。また集まっている人たちは目的意識や現在のスキルも様々でそれはそれで面白いのですが、ビジネス的なスキルやビジネスプラン的に客観的な視点で見れば、当たり前ですがまだまだ素人の域を脱していない(自分も含めて)多いのかなと言う印象でした。

実務的なこと、手続き的なこと

会社の登記や必要な書類、書式は結構頻繁に内容が更新されているため、大まかに新会社法前と、新会社法後ということでその制度の仕組みを解説されました。現在、1円株式会社といわれているような、超格安で簡単に株式会社を設立できるような仕組みについて教わりました(実際のところ1円ではないです)。また新会社法後のLCC,LPPなど有限責任会社の登記方法、メリット、デメリットについて学びました。

1円株式会社とは?

これは1円で株式会社をもてるイメージがありますが、実際にはもろもろその他の手続き料、資料作成コストなどがかかってくるため、数万~数十万の費用は用意しておいたほうがいいです。何が1円かというと資本金を1円にすることが可能であるという意味だからです。

LPPの活用事例

確かに制度はスタートしたのですが、現在あまり活用されているとはいえないのかもしれません。社会的に認知度が低めなのと、対外的信用を重視する企業との交渉にはLPPと株式会社を比較すると、株式会社のほうが信用されるイメージがあります。また中小企業診断士にお聞きしても、あまり一般に浸透しなかった、活用事例をまだ見たことがないとおっしゃる人がいました。

新会社法と同時に開始されたLCCにもほぼ同じであるというのが僕の印象です。

身近な起業例

僕の周りでも起業家スクールで学んだこと、固めていったビジネスプランを元に、卒業後さっそく起業する人がいました(中にはスクールに学びながら起業した人がいました)。ところが半年程度で店を誰かに売り渡したり、そもそも起業できなかったり、単に店舗をお客さんが通らないような余り条件が良くない場所に構えるだけで、収益見通しまできちんと立てていなかった人が多いのかなという印象です。後から考えると、飲食店などは立地こそがすべてであることが、誰の目にも明らかだったという事例がありました。

また、スクール以外でも、身近に塾を開業した事例がありました。ここも生徒が集まらず閉鎖してしまいました。原因のひとつは、毎月のテナント料見通しが甘かったようです。単純に生徒が集まらなければ、固定費を払えず銀行の融資も入ってきませんので、閉鎖になりますね。

たとえば月10万円程度ののテナント料であれば、少なくとも30人程度かそれ以上の生徒が集まらなければ、塾など固定費が高いビジネスは半年もすればつぶれると思います。また、少ない収入から、自分の生活費、その他かかってくる費用をまかなうのは難しいかもしれませんね。

カフェや飲食店、店舗を構える起業の最大のデメリットは月ごとの固定費が高いことが多いことです。またビジネス初心者にありがちなのが、見通しが甘いことですね。たとえば、半分テストしながら起業する期間を持ちこたえられない、というのが、冷たい言い方ですが、もろいビジネスプランの典型といえるのかもしれません。

縮小する市場に参入する

将来的に、長期的に考えるのであれば、市場が拡大するあるいはすくなくとも横ばいの市場のほうがよいです。先ほどの塾の例では少子化で一人当たりにかけられる教育費は上がるのかも知れませんが、絶対的に子供の数が減っている、ということがまず背景としてあります。よそに安く質の良い競合が出来れば、そちらへ移動する子供も多いはずです。また自分が新規参入であることを考えれば、塾を必要としている子供は、すでにどこかよその塾に通っている可能性がありました。

ほかの展開は考えられなかったか?

たとえば、塾なら僕はもともとインターネットを活用したサテライト教室でもかまわないと思っています。マンツーマンの個別指導型塾は残るかもしれませんが、いっせいに教える教室タイプの塾なら、全国に現代文なら「現代文のプロ講師」「数学のプロ講師」が2,3人いればそれをみんなでシェアして学べばいいと思うからです。そんな時代に固定費のかかる教室をかりて、ぶっつけ本番で生徒募集から始めるのは、その地域のほかの塾にも迷惑がかかるでしょうし、第一自分が生活できないので損かもしれませんね。閉鎖となれば生徒さんにも迷惑がかかりますし。。

起業するなら固定費がかからない。これは鉄則だと思います。特に初めての起業なら、甘い見通しや収益の損益分岐点を度外視したビジネスプラン、テストデータ、テスト期間が短すぎる、失敗経験の不足などから、うまくいかなくなるケースが多いようでした。

参考 中小企業診断士のスキル

ビジネスを学んだことがない場合には中小企業診断新アドバイスはありがたいです。ところが彼らも教えることで収入を得ているため、必ずしもベストな答えではない場合があります。つまり「得られる結果」よりも「相談回数」で収益を得られている面もあります。単純作業とは思いませんが、彼らも顧客が多い場合には一件当たりにかけられる時間は限られているのかなという印象でした。

そもそも中小企業診断士自体が、何年も難しい試験をクリアしてようやく取得できる資格で、想像以上に?厳しい試験を乗り越えてやっとなれる職業です。しかし自分でビジネスを起こした経験を持って、中小企業診断士になる人はマレなのでは?と僕は思います。理由は単純にビジネスで成功した場合には、中小企業診断士の試験勉強をする必要はなかっただろうな、と思うからです。さまざまな事例を知っている中小企業診断士の先生にはお世話になりましたが、結局のところ成功するビジネスを考えるのは自分自身だという結論に達しました。親身に教えてくれるのは確かですが、成功するかどうかまでは中小企業診断士は余り真剣には考えてくれていないのかなという印象でした。ましてや、どんなに失敗が半分見えている?ビジネスプランであっても、起業をあきらめろとか、起業するなとはいわないでしょう。

何か中小企業診断士さんの話になってしまいましたが、彼らは自分が持っていない知識、人脈を豊富に持っています。ありがたい相談役です。今でも僕は感謝しているくらいです。ただ自分のビジネスは自分で考え、結論を出すようにしたほうがいいはずです。

参考 中小企業診断士の違い

IT系の診断士、会計系の診断士、法律系の診断士など、それぞれ中小企業診断士には専門とする得意ジャンルがあります。ただたとえば、IT系で起業するのであれば、すくなくとも起業するカテゴリーでは、中小企業診断士の知識や考えているビジネスプランを上回るアイデアを自分で育てる必要があります。教えてもらうというよりは、自分で考えて、たまにヒントをもらえるという関係がベターかもしれません。

補助金、助成金

これは商工会議所をはじめさまざまな助成金があります。時期や内容が更新されることがありますのでその都度情報を得るようにしたほうがいいかもしれません。

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